テレビディレクター・岩本達は、超常現象をテーマにした新番組の制作を任される。
番組名は「ジ・アンソルブド」。岩本が選んだ題材は、人々の想像力をかき立てる“UFO”だった。

取材のため東北の町を訪れた岩本は、UFOを目撃したという女性に出会う。
彼女への退行催眠によって浮かび上がったのは──宇宙人による“拉致”の記憶。
だが、担当医は岩本にこう告げる。「その体験の裏には、幼少期の虐待記憶が隠れている可能性があります」と。

一方で、同じ町では家畜の内臓と性器が切り取られる“キャトルミューティレーション”事件が発生していた。
取材のため牧場で張り込みを続ける岩本の前に、突如として米軍が現れる。
彼らは撮影テープの提出を要求し──その瞬間、上空を謎の発光体が横切った。混乱の中、岩本たちは辛くも逃走する。

やがて浮かび上がるのは、米軍基地移転の噂、そして“UFOは軍の新兵器を隠すためのカモフラージュではないか”という仮説。
真相を求めて渡米した岩本は、かつて米軍基地で宇宙人を見たと主張するロバート・ラザーと接触する。
しかしラザー自身、いつしか「自分は軍に利用されたのではないか」と疑念を抱いていた。

真実の核心へと迫る岩本。
だが、彼が次に会おうとする“事件の鍵を握る人物”のもとへ向かう途中、
背後にはすでに──不審な影が忍び寄っていた。