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著者 | フランソワ・ジャコブ |
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出版社 | みすず書房 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784622024354 |
登録日 | 2023/12/14 |
リクエストNo. | 75388 |
リクエスト内容
著者は,科学の歴史と発展についての伝統的な解釈に挑戦し,生命の目的と意義についての間いを読者に投げかける。もちろん,本書の関心は16世紀以来,今日に至るまでの生物学,特に遺伝および遺伝学の思想の歴史におかれているが,著者はこの分析を枠組として,その問いに対する答えは, 生命の企図が増殖にあること,生体はひと つの推移,あったものと,これからあるものとの間のひとつの段階にすぎないこと,からのみ出発しうることを示唆する。 生物学発展の4 つの段階を、生物学の歴史 の中に位置づけながら,著者は生体の本質がその階層的・統合的体制にあることを示す一方,思想はその時代精神,伝統的文化. 対象が選びだされる条件と方法に影響されながら不連続的に進化するものであることを明らかにし,現代思想を直線的に過去に内挿する系譜的な思想の歴史のアプローチの無意義なことを強調する。モノーとともに分子生物学のパストゥール学派の卓抜な着想家,指導者として,ま たフランスの伝統的文化に深い造詣をもち, 現代の構造主義的思考に深いかかわりをもつフランソワ・ジャコブが,その澄明,簡潔な文体によって叙述を進める本書は,まさにミッシェル・フーコーが言うように, かつて書かれた生物学の歴史のなかで最も注目すべきものであると同時に,思想の再考を求める世紀の書である。
投票コメント
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構造主義及び声明構造を理解するために役立つ著作であるため。 (2023/12/14)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2023/12/14
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