1 票
著者 | 井原 裕 |
---|---|
出版社 | 朝日新聞出版 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784022736154 |
登録日 | 2022/10/26 |
リクエストNo. | 73592 |
リクエスト内容
抗うつ薬が本当に有効なのは、うつ病患者の2割にすぎない。しかし医療機関で実際に行われている治療のほとんどは、薬剤を処方するだけ。なぜ、8割の患者は「無意味な」薬を与えられ続けるのか?この現状をもたらせた医学界、製薬業界にどんな問題があるのか?薬物療法偏重のうつ病治療の実態を徹底批判し、正しい治し方を説く。
よく知られているように、日本では今、心に病をもつ人が急増している。厚生労働省の患者調査によれば、うつ病(躁うつ病を含む)患者数は2008年に100万人を超えた。「うつは、こころの風邪」キャンペーンと、国際的な「うつ病診断基準」の変更が、うつ病を「身近なもの」にしたからだ。それにともなって、メンタルクリニックも激増した。現代人に不安や焦燥感はつきものだが、そんな「悩める健康人」も病人と診断され、長期にわたって無意味な薬を投与されかねない。著者は、獨協医科大学越谷病院こころの診療科教授。臨床にも携わる。「うつは生活習慣病」が持論で、本当に患者のためになる治療を教える。
投票コメント
全1件
-
弟が20年以上にわたり精神科にかかり薬を飲み続けている。GOOD!1
薬を飲まないと不安定になるから飲み続けているらしく、それはもう薬物依存による禁断症状のようなものでは?と疑問に思いいろいろ調べていくうちに、日本の精神医療のデタラメさ、製薬企業との癒着、弱者ビジネスとしての側面など「いかに一人の患者から長期にわたり金を巻き上げ続けるか」という構造的な問題がだんだん見えてきた。
そんな時にこの本のことを知り、評判も良いようなのでぜひ読みたいと思いリクエストした。
弟はあまり物事に疑問を持たないタイプで「医者はプロなんだから正しいに決まってる」「薬を飲んだらマシになるから一生飲み続けるしかない」と素直に信じきっている(しかし生活がまともに送れない日々がもう何年も続いており端から見るとむしろ悪化している、本人も苦しんでいる)ので、そうではない可能性もあるよ、金がすべての資本主義社会でおこる物事にはいろんな側面があり現代医学を万能と信じ切るのは危険だよ、と彼の考え方に一石を投じる意味でも非常に有効かと思われるので、同じような状況に陥っている全国の患者および家族のためにも、ぜひ復刊をお願いします。 (2022/10/26)
読後レビュー
NEWS
-
2022/10/26
『うつの8割に薬は無意味』(井原 裕)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
nocchi