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著者 | 笹 幸恵 |
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出版社 | 学研プラス |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784054062122 |
登録日 | 2022/09/04 |
リクエストNo. | 73375 |
リクエスト内容
太平洋戦争中、最大の激戦地となった沖縄戦において、唯一米軍を退けて任務を達成し続けた伊藤孝一大隊長のお話です……と書くと、いかにも英雄譚のように思われますが、伊藤さんご本人は2020年に99歳の御年で永眠されるまで、戦争の悲惨さや戦没者の慰霊、供養、そしてお詫びの精神を固辞されてまいられたそうです。八月十五日の日本の降服受諾後も、伊藤さんの部隊は潜伏活動をつづけられていましたが、敵軍への決死の使者として赴き、沖縄の日本残党に終戦の事実を伝える運命的な役割も担われました。
日本人は、沖縄戦についてあまりにも不勉強かと思います。現地住民の視点、軍人の視点、米軍の視点、あらゆる角度で検証していくべきと考え、絶版となった本書の復刊を強く望んだ次第です。
投票コメント
全3件
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本書は、戦時中は唯一米軍を退けた指揮官であり、かつ2020年に永眠されるまで部下へのお詫びと供養を続けられた伊藤孝一大隊長についての本です。前線で戦った軍人の視点による沖縄戦の書籍は、意外なほど少なく、多角的検証をする上で復刊が望まれると思います。GOOD!1
沖縄戦は、本土決戦を企図していた日本にとっては決して他人事ではないと思います。爆弾を抱えて戦車に突撃していく小学生や、鳴き声が出ないように赤ちゃんを死なせて塹壕に潜む住民など、日本各地のどこででも起こり得たものです。ただ、昨今は一部の悲劇や悲惨さばかりが強調され、軍人の視点、米軍の視点など、多角的に検証する材料が不足していると思います。 (2022/09/04) -
沖縄戦の前線指揮官の貴重な記録の為 (2023/10/12)GOOD!0
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このような方がいらっしゃったことを知っておくべきと思ったからです。 (2022/09/28)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2022/09/04
『沖縄戦二十四歳の大隊長 陸軍大尉 伊東孝一の戦い』(笹 幸恵)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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さんぱち