ゴジラと自衛隊は宿命のライバルだ
勇壮なマーチに彩られ、新兵器とともに登場する若き隊員たちと壮絶なバトルの歴史を描いた怪獣戦記。
激闘のスチール写真100枚を収録、元自衛隊の専門家たちによる分析、研究も併載する。

序より抜枠
この本は、ゴジラシリーズを中心とした東宝怪獣映画史を「怪獣と自衛隊との闘い」に絞って研究・分析した本である。
怪獣映画は怪獣という架空の存在を描くジャンルではあるが、描かれているのは「怪獣によって引き起こされる人間ドラマ」である以上、現実との関わりは無視することはできない。
特に自衛隊は、第一作目の『ゴジラ』が作られた昭和二十九年がちょうど発足の年であったこともあり、東映怪獣映画の中で常に何らかの役割が与えられてきているのである。