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著者 | クラウス・クラハト(著)、克美・タテノクラハト(訳) |
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出版社 | 角川書店 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784048835985 |
登録日 | 2016/11/05 |
リクエストNo. | 64169 |
リクエスト内容
一口にいえば、「“日本型クリスマス”研究の金字塔」である。近年の商業主義的クリスマスの展開について論じた書は多いが、日本におけるクリスマス受容の黎明をここまで調査した文献は類を見ない。
クリスマスの起源・意義を確認し、日本への渡来と普及について、広汎に事例を渉猟し、綿密な絞殺を加えて文化史的側面から掘り下げた名著である。
クリスマスが近づくと必ず「サンタクロースの赤い服はコカコーラの広告が起源」と吹聴する輩が現れる。博識ぶったウンチク自慢は一人や二人ではない。しかし本書を読めば、そんな風説は口が裂けても言えなくなる。まともな感覚の持ち主ならば、サンタの服よりも顔を真っ赤にして自らの愚行に恥じ入ることだろう。
数多あるクリスマスに関するウンチク本・教養書とは一線を画する重く深い研究書であるが、図版も多く読みやすい。クリスマスの実情を知る上で必読の一書といえよう。
投票コメント
全1件
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クリスマスとは何なのか、キリスト教徒の少ない日本においてなぜこれほど定着したのか、現代日本の社会・文化を理解するうえでも多くの方に読んでもらいたいです。 (2016/11/05)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2016/11/05
『クリスマス―どうやって日本に定着したか』(クラウス・クラハト(著)、克美・タテノクラハト(訳))の復刊リクエスト受付を開始しました。
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共月