1986年。デビューしたての鈴木保奈美が初主演した、幻の大映ドラマのコミカライズ版として「ちゃお」から全2巻として発売されてました。
武田信玄の5女・松姫は、5歳の身でありながら政略の為、織田信長の長男・信忠7歳と婚姻の約束となる。織田家の遣いの者に書いてもらった絵姿の信忠を夫と慕い、その最中にも織田の裏切りで武田勢が徐々に苦しめられていく中で、只ひたすら！絵姿だけの夫・信忠を信じ愛を貫いていく…。それはまた、信忠も一緒だった。
それから10年後、とうとう織田の仕打ちに耐えられなくなった武田は、松姫と信忠の婚約を解消。しかし2人の愛は止まることなく、生涯の愛を信じて突き進むのだが…。
この二人が生涯で逢うのは、富士の裾野の数分間と、武田が滅び松姫を助けようと奔走する信忠が、なんとか松姫を保護した2度だけ(笑)。で、その日に本能寺の変で信忠死亡(笑)。なんて悲劇的且つ！ついてない二人なんでしょう。
でもその、いじらしく慎ましい貫く愛の形が、ひたすら涙を誘います。
ドラマの方は裏番組の「独眼竜政宗」に視聴率を持ってかれ打ち切りにされたけど、内容は美しい愛の軌跡の物語だと、今でも憧れる作品です。絶対！泣きます。
是非、復刊を!!!!