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著者 | 森田宗一 |
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出版社 | 修養団出版部 |
ジャンル | 児童書・絵本 |
登録日 | 2014/03/10 |
リクエストNo. | 59674 |
リクエスト内容
自分(森田さんのお父様)が子供のころ、
町に魚を売りに来る若者がいた。
その若者は、少し離れた魚屋に丁稚奉公で働いていて
魚を売りに来る途中いつも
町の子供たちが集まってくる広場に立ち寄っては
子供たちの相手をしてくれた。
ある日は自分が読んでいる大人向けの難しい本を
子供に朗読させたり
ある日は草野球を教えたり
できるできないなんて関係なく、
いろんなことを子供たちに体験させてくれた。
本を朗読できれば、「ナイス」
上手く読めずにつまづいても、「ナイス」
感情をこめて上手に読めれば、「ナイス、ナイス」とおまけをくれた。
野球でフライを捕れれば、「ナイス」
簡単なゴロをエラーしてしまっても、「ナイス」
ヒットを打ったりしたら、「ナイス、ナイス、ナイス!」とおまけをたくさんくれた。
子供たちは、やがてその若者のことを『ナイス』と呼ぶようになった。
子供たちの親たちも、面倒を上手に見てくれる『ナイス』のことを評判にして「ナイスのところの魚は美味い」とたくさん買うようになった。
やがて戦争がはじまり、
子供たちも大人になっていき、
『ナイス』が何処で何をしているのかもわからなくなったまま
時は過ぎていった。。。
大人になって、子供や孫ができて、
随分年をとった今も、
自分のこころの中には、
『ナイスは生きている』
投票コメント
全1件
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地域のつながりが薄くなっている現代でこそ読むべき本だと思ったのでGOOD!0
1度読んでみたいのですが、どうしても手に入らない本です (2014/03/10)
読後レビュー
NEWS
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2014/03/10
『ナイスは生きている』(森田宗一)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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michiko777