19世紀後半頃から20世紀前半頃までアメリカで起きた労働争議をストライキを中心にして叙述している。日本では労働争議は死語と化しているがアメリカでは依然としてストライキを伴う労働争議が多発している。しかしそのような状況は簡単に倦まれたのではなくアメリカにおける100年以上にわたる労使紛争の歴史があったからだということがこれによってわかる。ワーキングプアとアンダークラスの増大という現象は、やがて日本でもより深刻になるが、労働者の運動がなければ、アメリカに比べるとより深刻である。今後の日本における労働運動を以下にすべきか、ということを考える上で、翻訳が刊行された時期とは異なる理由から、再読されてしかるべきであると考える。ISBNコードがないと永久に復刊の心性ができない仕組みであるため、別の本のコードを入れておく。