この本は、現代アメリカ探偵小説界のホープであり、またライフ誌の有力なスタッフで、しかもかっての愛煙家であったハーバート・ブリーンの手になったものです。著者は、ある時期にタバコをやめるまで、ずっとニコチンの習慣にひたりきった大のタバコのみであり、そのせいで誰にでもよく知られているタバコのさまざまな愉しみと、また、あまり世間には知られていないが、これこそ真の歓びである禁煙の愉しみとを二つながら、体験によって知っているのです。
かりにあなたがタバコをやめたいと思っているとします。この何年ものあいだ、奥さんや友達や、そしてあなた自身にむかって、「タバコなんか、やめられたらと思うんだがねえ、とてもやめられそうにない」と言ったことがあるとします。さて、この場合です。ひとつ、この本を読み通して、最後にどうなるか試してみませんか。この本に書いてある法則を実行に移してみられれば、あなたは必ずタバコがやめられる。それも永久にやめられるのです。しかも薬を使ったり、トリックを用いたり、そんなインチキを決してせずに、あなたはタバコがやめられる！　どうです、お読みになってみませんか？