＜一巻のあらすじ＞
東京・秋葉原の雑居ビルに探偵事務所を構える月森静香。『森の御使い』一族の末裔である彼女は、実はエルフの血を引く半妖の者。静香がハードボイルドに憧れ、趣味で私立探偵をしているため、「月森探偵社」は赤字続きだった…。助手の茶々丸孝太郎に諭され、静香は浮気調査に出かけた。目的地は、昨晩起こった猟奇殺人事件の現場の近く。そこで彼女は、子供にいじめられていた猫を助ける。猫を事務所に連れて帰り、風呂に入れた静香。途中電話に出て、浴室に戻ると、なんと猫が…。

＜二巻のあらすじ＞
半妖の少女・忍原ひろみが新メンバーとして加わった「(有)月森探偵社」。社長を務めるのはハーフエルフの月森静香。静香が無駄遣いばっかりしているので、「月森探偵社」の財政は悪化の一途を辿っている―。ある日、歯科医の木暮一郎が事務所を訪れた。息子・木暮達也の捜索の依頼だった。達也は、一週間前、図書館へ行くと言って出かけたきり、姿を消してしまったらしい。しかも、図書館の隣の公園では、その後奇妙な事件が続発しているという。静香と孝太郎は調査に乗り出すが…。

＜三巻のあらすじ＞
ハーフエルフの私立探偵・月森静香は、女子大生の素行調査中に、強盗事件の現場に出くわした。ビルの四階から飛び降りてきた、戦闘服の男を、静香は追いかけてゆく。立体駐車場で対峙して、静香は男の正体を知る。男は静香と同じ、半妖の者だった!エルフの姿に妖変し、応戦する静香。しかし男を取り逃がしてしまう―。数日後、東京・秋葉原の月森探偵社を、ケルベロス・プロの草野と名乗る男が訪れる。探偵物マンガの連載のため、静香を取材させて欲しいと草野は申し出るが…。