アウトドア用品の紹介といえば、何の意味もないブランドストーリーを語って恐れ入れさせてから、自然を楽しみたい普通の庶民にとってはほとんど意味のない数グラムの軽量化に何万も払うよう促してくる明らかなちょうちん記事ばかり。
（まあアウトドアばかりがそうではないから少々は大目に見るが･･･）
そんななか唯一の読むべき本がこの本だったのに絶版なんてひどい。
かっちょイイ写真や軽妙な文章も楽しいが、紹介されてる品々の有用性がすごい。
そう、ちゃんと役立つ品々が紹介されているのだ。
痒いところに手が届く便利グッズもあるし、押しも押されぬ一流品や必需品の数々は絶対に参考になる。
日本なら雨具に気を使えとか、銀マットしか知らんのかエアマットっていうのがあるんだぜとか。
100円ライターをまじめに紹介する本見たことあるか？
ロープは3ミリ5メートルなんて誰の宣伝でもない。
水筒より魔法瓶なんて山ヤは絶対言わないけど、魔法瓶は弁当箱にもなるなあとかペリカンケースがバイクツーリングに使えんじゃないかと考えたりするとわくわくしてくるのだ。
初心者にとってだけでなくベテランにも新たなインスパイアをもたらしてくれる本書の再版を切に願う。
PART2より断然良いデキなのに売らないなんて間違っとるよ。