7 票
著者 | いとうせいこう |
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出版社 | 角川書店 |
ジャンル | エンタメ |
ISBNコード | 9784048834254 |
登録日 | 2001/08/23 |
リクエストNo. | 5162 |
リクエスト内容
トーキーの初期時代に活躍したマルクス兄弟のラジオのコントの台本を、いとうせいこうが翻訳したものです。舞台は弁護士事務所で、台詞の一部を抜き出してみると(手元にコピーが数枚あり)
1
グルーチョ「ラベリがきたら、郵便局に行ってインク壷の中身を盗んでくるように言っといてくれ。それと、この手紙も投函するようにって」
ディンプル嬢「切手を貼ってありませんけど?」
グルーチョ「それじゃ、人が見ていない時にさっとポストに入れろって言え」
ディンプル嬢「切手一枚なんかたった3セントなんですよ、ボス」
グルーチョ「3セントも払うくらいなら、私が自分で届けるね」
ディンプル嬢「あら。この手紙、だいぶ重いから切手一枚じゃ足りませんね」
グルーチョ「何考えてんだ君は。二枚も貼ったらもっと重くなっちゃうだろう?」
2
グルーチョ「……一体今までどこにいたんだ?」
チコ「床屋に行ってたんです。髪切ってもらいに。」
グルーチョ「ほう、勤務中に散髪かね。」
チコ「そんなこと言ったって、勤務時間中にだって髪は伸びますよ。」
グルーチョ「だから、俺が言っているのは、勤務時間中は仕事だけ集中しろってことだよ。髪の毛なんか家で伸ばせるだろ!」
3
ジャクソン夫人「フライホールさんでいらっしゃいます?」
グルーチョ「私がフライホールかとお尋ねですか?その質問に答える前に、私の方にも一つ聞きたいことがある。あなたはフライホール夫人ですか?」
ジャクソン夫人「いえ、違いますが」
グルーチョ「なるほど。そういうことなら、安心しました。私がフライホールです」
これだけでは十分面白さは伝わらないかもしれませんが、ギャクがふんだんに盛り込まれていることには驚かされます。いとうせいこうが、アメリカでのダジャレを日本風に意訳しているのも面白いらしいです。
投票コメント
全7件
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マルクス兄弟の映画は初期のものも含めてほぼDVD化されているのに、こういう本が絶版なのは本当に残念な状況です。書店で一度見かけただけなのですが、印象は強烈に覚えています。うまく宣伝すれば売れると思います。よろしくお願いします。 (2006/03/03)GOOD!1
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マルクス兄弟は大好きで、映画はほぼ全部見ました。英語版台本も購入しました。何度見ても、読んでもとてもおもしろいんです。GOOD!1
そして、いとうせいこう氏、シティーボーイズの舞台、同じように何度見てもとっても面白いんです。どちらもシュールで、ブラックな笑いが魅力的。大好きです。この二つがリンクした本なら、面白くないわけない! (2001/11/14) -
ぜひお願いします! (2007/02/12)GOOD!0
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この本が発売されている事を全く知りませんでした。GOOD!0
是非復刊を。 (2004/08/04) -
読みたいのであります、とにかく。マルクス主義者なので。 (2004/04/04)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2001/08/23
『マルクスラジオ』(いとうせいこう)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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kgo