内容（「BOOK」データベースより）
カンパネッラは、テレジオ、ブルーノらと並ぶ後期ルネサンスの代表的思想家。監禁・幽閉30年に及んだその生涯はまさに波瀾万丈、巨大な百科全書の観を呈するその思想もまた複雑で究めがたい。生気論は機械論と、占星術は天文学と、中世的自然学は近代的物理学といかに調和しうるか。『太陽の都』以外に知られるところの少ない急進的万能人の知的背景と世界観を窺ううえで、さらには「科学革命」の現場からの証言として、本書は逸することのできない一級のドキュメントである。長文解説併載、改訳決定版。　
著者略歴　(「BOOK著者紹介情報」より)
カンパネッラ,トンマーゾ
1568‐1639年。イタリアの哲学者、ドミニコ会士。俗名ジョヴァン・ドメニコ。南イタリア、カラーブリア地方の出身。急進的な思想と政治活動のゆえに、投獄・追放・禁書処分に遭うこと数次に及び、フランスで客死

沢井　繁男
1954年、札幌市生まれ。ルネサンス文化研究家、作家。東京外国語大学卒業、京都大学大学院博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)