１９５５年５月（治世２５周年記念出版）東京
カリブ海の独裁者トルヒーヨ大元帥閣下による１９５５年３月２６日の演説邦訳。
２５周年記念の品としては、大礼服姿の記念切手や記念銀貨（政権交代後、溶解されたと伝わる）が有名であるが、カリブの独裁者の記念演説が日本語で読めるとは驚いた。
トルヒーヨ大元帥さまは、ノーベル賞作家ガルシア・マルケスの「族長の秋」のモデルになった事で有名であるが、国富の大半を私物化し、首都の名前を自分の名前に変え、国中に銅像を建ててギネスブックに載った程、凄い人である。最期はクーデターにより車中で蜂の巣になってしまったが、当時の大言壮語調が味わえる絶好の書である。