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著者 | 千草忠夫 |
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出版社 | 日本出版社 |
ジャンル | エンタメ |
ISBNコード | 9784890481231 9784890481248 |
登録日 | 2009/02/20 |
リクエストNo. | 45877 |
リクエスト内容
戦争末期の寄る辺なき疎開生活のなか、中学生だった「私」と都会の少女・綾子との間に芽生えた稚い肉の交わりは一時の幻となって追憶の彼方へと消えた。三十年の歳月を経て再会した綾子の口から「私」に明かされたのは、父・千草恭介が執事として仕えていた京堂義人男爵の乱行。恭介の情婦にされて男爵に献上された綾子は、男爵が女学生の久子と母の静を嬲りものにした挙げ句、背徳の性宴のさなかに悶死するまでをつぶさに目撃していた。
やがて綾子から託された恭介の遺品が明らかにする忌まわしき真実の全貌。妻を義人の慰みものにされた復讐のため、恭介は男爵の死後屋敷の実権を握り、女中の村瀬琴を使って奥様・京堂瑛子とお嬢さま・京堂芙美子に凌辱の手を伸ばした。屋敷の奥で繰りひろげられる爛れた性の宴の果てに、頽廃しゆく華族家はやがて酸鼻なる滅亡のときを迎えるが、その魔性の血脈は恭介の次男である「私」すなわち千草忠夫へと受け継がれて、飽くことなきSM小説を今もなお生みだし続けているのだった。
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読後レビュー
NEWS
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2009/02/20
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メイパン