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著者 | 芳賀徹 |
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出版社 | 講談社(講談社学術文庫) |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784061588462 |
登録日 | 2008/11/26 |
リクエストNo. | 44520 |
リクエスト内容
くろ髪の千すぢの髪のみだれ髪…与謝野晶子が謳いあげた女の黒髪、
その官能の源流を追って、著者は蕪村、新古今へと溯行し、
さらに西欧に目を転ずる。流れる髪の妖艶美は、
東西の19世紀末画家達の好んで描くところでもあった。
日本人の心に受け継がれた、切々たる情緒の流れを縦糸に、
西洋との邂逅を横糸に、あでやかに織りなす詩と絵画の比較文化史。
晶子論に新境地を拓く表題論文ほか、
荷風、浮世絵等をめぐる論考を収録する。
【目次】
1 詩の十字路(みだれ髪の系譜―蕉村・晶子・アールヌーヴォー
かなしい遠景―ビアード博士と朔太郎
淡青い空―立原道造の手紙から
六月のユートピア―茨木のり子の詩一篇)
2 訳詩のなかの日本(秋の歌―日本と西洋
「ぴあの」の詩―永井荷風とヴェルレーヌ)
3 ヨーロッパをこえて(ルソーの桃源郷―サン・ピエール島の「間適」
ズライカ讃歌―ゲーテの『西東詩集』より)
4 異郷の日本美術(コネティカットの大正版画
オクラホマの若沖
ライデンの川原慶賀)
5 夜半亭のほとり(パクス・トクガワーナ〔徳川の平和〕
徳川日本を映す小さな詩群
おもたき琵琶―蕪村の発句
夜半亭蕪村の手紙
蕪村とラルボー―夜明けの詩
蕪村・大祇・白雄―俳諧を「読む」
口腹の俳諧・幸福の文芸)
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読後レビュー
NEWS
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2008/11/26
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