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著者 | 北畠八穂文 丸木俊絵 |
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出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 児童書・絵本 |
登録日 | 2001/06/07 |
リクエストNo. | 4321 |
リクエスト内容
生まれる前の命が神様の手によってこの世に生まれていきます。みななりたいものを神様にお願いして生まれていくのです。順番を待っているある命の耳に「あかりを。もっと、あかりを。」という声が聞こえてきます。「あかりになりたい」という希望に神様は、そんな願いは初めてでかなえてやることができないが、「いのちのもと」をいくつかあげるから、これを持って世の中へ出ていくように、そして「あかり」になるよう努力してみるように、と言います。
生まれ出た命は、植物の若葉になります。でも自分を食べたがっている虫のために自分の身を犠牲にします。次に豚に生まれ変わります。でも自分を飼っている男を救うために身を投げ出します。そうしていろいろな生き物に生まれ変わりながら、誰かのために身を投げ出すたびに、「ほら、また少し、あかりに近づいたぞ」という声が聞こえます。
やがてこの命はかたつむりになります。そしてやはり、あるカエルの親子を救うために自分の命を投げ出します。そこでとうとう、この命は、あかりになるのです。
だいたいこんな話だったと思うのですが、何しろ読んだのがずいぶん昔のことなので、ちょっと細かいことは怪しいです。でも最後がすごく感動的だった、と言う印象が残っています。
投票コメント
全30件
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いのちというものの荘厳さを、これほどシンプルに根源的に語りつくした本をほかに知りません。GOOD!3
丸木俊さんの絵もすばらしい。
30年も前に小学校の図書室で読んだのが忘れられず、失念していた題名をようやく調べて先日図書館で借りたところ、子供の目で読んだあの頃を思い出すと同時に、大人になった今また、痛いような感動を覚えました。
絶版になっているなんて驚きました。こんなすばらしい絵本が、一体なぜ。
今の世に、というよりいつの世にも、読み継がれなければならない本だと思います。 (2010/09/15) -
作品は知らなかったのですが、他の方達のレビューからあらすじを知り、涙しました。見覚えのある画風と思いましたら、なんと丸木俊さんの挿絵だったのですね!私には「原爆の図」「ひろしまのピカ」等で馴染みの深い、不思議なインパクトのある画家さんです。GOOD!2
ストーリーにもしみじみと心打たれました。つながる命、犠牲愛・・ 少し教訓的かもしれませんが、なかなか昨今の絵本にはないテーマだと思います。復刊してじっくり読んでみたいと思いました。 (2015/11/11) -
ストーリー、挿し絵ともに素晴らしい。もっているのがもうぼろぼろになってしまったので、また買いたいと思ったのですが絶版と知り非常に残念です。このような本こそ、現代の子供たちに読んでもらい命の大切さに思いをはせて欲しいです。 追伸 今読み返しましたら「カタワ」という表現があり、そのために絶版になったのか?とも思いました。でも、手塚治虫の漫画のように注釈を入れてでも読み継がれるべき本だと思います。 (2009/04/10)GOOD!2
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受け持った子ども達に必ず読み聞かせをしていた絵本です。最後の場面では、涙を目にいっぱいためて聞き入る子ども達の姿がありました。他の先生たちに紹介したものの、「絶版ということで手にすることができない」と残念な声が多いので、何とか復刊してほしい作品です。図書室に常備したい良書だと思います。 (2008/02/20)GOOD!2
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学生時代、心理学の先生が授業前に学生達に読み聞かせてくれた絵本の中のひとつ。GOOD!2
これは本当に子供向けの絵本なのか!?衝撃を受けるとともに深く考えさせられました。
ぜひもう一度読みたいと思い探しましたが、絶版。このHPにたどり着きました。娘にも読み聞かせたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。 (2007/10/11)
読後レビュー
NEWS
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2001/06/07
『明りになったかたつむり』(北畠八穂文 丸木俊絵)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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だちょん