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近代主義の落とし穴

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共産主義崩壊の過程を振返りつつ、ステレオタイプのアメリカ型株主資本主義との単純な対比を超えて、１８世紀以降の近代化の本質を考察している。その後のロシア・中国の拝金主義化や、アメリカのイラク占領統治の失敗、イスラム原理主義等を考える際に参考となる、歴史的かつ哲学的視座を与える書。

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ヤマガタ

良くも悪くも社会主義という対抗軸がなくなり、平等原則は崩れ、格差が拡大する中で一部の政治家によって愛国心が声高に叫ばれる。老後や医療や家族関係の言い知れぬ不安と政治・行政への抑えがたい怒りばかりが募る現代社会に対して、綿密な考証を経た筆者の小説家としての魂が炸裂しているところが面白い。 (2008/03/29)
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