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著者 | 土佐弘之 |
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出版社 | 世界思想社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784790708209 |
登録日 | 2008/02/24 |
リクエストNo. | 41318 |
リクエスト内容
国際政治学/国際関係論における、ジェンダー的視角について論じた本です。
この本は、主権国家システムや戦争の遂行という、国際政治においておなじみで、当たり前となっている諸概念が、いかに「家父長制的権力」と共犯性をもちながら構築されてきたか、ということを鮮やかに描き出します。
また、「家父長制的権力」と関連して、たとえば戦時性暴力などの、女性がさらされる暴力について問題提起を行います。一方、脱領域的なグローバル・フェミニズムがどのように存在し、それが国際政治においてどのような役割を果たしているかについても、たとえば人権レジームの形成における役割などを例にとって論じ、さらにはフェミニズム運動内の多様性や衝突、フェミニズムの今日的課題についても論じています。
投票コメント
全1件
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国際関係論との関係においてはもちろん、それ以外の場面においても、いわゆる「フェミニズム」という思想がちゃんとした形で紹介されることは、案外少ないと思います。GOOD!1
それ故に、「フェミニズム」に対して、偏見や アレルギーをもつ人たちが少なくないのでしょう。
しかし特に国際関係論はもっともジェンダー・ブラインドな学問であり、
また国際政治には、フェミニズムにとって未解決の問題がきわめて多いと言えます。
また、「フェミニズム」と一口に言ってもその内部でのバリエーションは極めて多様で、ひとくくりに賞賛や批判を行えるものではないことも、この本からわかります。
この分野の、日本における先駆的かつ最新鋭の業績です。ぜひ復刊され広く読まれることを願います。 (2008/02/24)
読後レビュー
NEWS
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2008/02/24
『グローバル/ジェンダー・ポリティクス』(土佐弘之)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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kenta