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著者 | 渡辺 次男 |
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出版社 | 旺文社 |
ジャンル | 実用書 |
ISBNコード | 9784010313312 |
登録日 | 2007/07/31 |
リクエストNo. | 39368 |
リクエスト内容
数学は好き嫌いが大きく分かれる教科だ。しかし少なくともゲームが好きな人なら数学が好きになれると思う。なぜなら数学にはゲームの要素があり、しかも深さ、広さ、美しさを備えているから。
この本の著者は「あすなろシリーズ」で有名な先生だが、数学の問題をタイプ別に分類し、次にタイプ毎の重要な解法をすべて列挙し、具体例を挙げて説明する教え方は画期的なものだった。
さらにこの先生の本では、教師と生徒とのユーモアを交えた対話形式を採用したり、随所に数学的ポリシーが散りばめてあったりなど、細やかな配慮と教育理念が感じられた。1970年代当時に高校生だった私は、この先生の本のおかげで数学がすっかり楽しくなった。
この「数学I」は1980年代に一層充実した形で発刊されたものだ。それ以降も様々な参考書が発行され続けているが、数IAの範囲に限って言えば、これを超える参考書は未だ出ていないと思う。時々、渡辺先生の方式を真似した参考書を見かける。そして受験生に好評であると言う。
受験生のために分かりやすい参考書を発刊することに何も異論は無いが、そうした参考書の著者は(それにより大きな収入を得ている以上)一言渡辺先生に言及して、敬意を表してほしいと思う。何も知らない最近の高校生に、あたかも自分の独創であるかのように見せるのは不正直なことだ。
それにしてもこの「数学I」を超える参考書は出ていないように見えるので、この本が再出版されると良いと思っている。
http://www.amazon.co.jp/æ°å¦-1-渡辺-次ç·/dp/4010313315
投票コメント
全9件
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高校生時分になべつぐ先生の著書には大変お世話になりました。数学というものが大変不得手で、好きにもなれずにいた私が、自ら選んだ問題集でした。決め手は、なべつぐ先生の人柄の現れた厳しくも優しい語り口です。これならついていけるかも、いや、ついて行こうという気にさせてくれました。なべつぐ先生の著作は、解説が袋とじだったり様々な工夫がなされていて、たのしいのです、進度が否が応でも目につくので、途中で投げ出すのが悔しいのです。先生の人柄に触れられるような参考書が最近はなかなかないように思われるので、知的財産として復刊して頂きたいです。 (2009/02/03)GOOD!1
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むかしナベツグ先生(渡辺次男先生)という数学の先生がいました(みなGOOD!1
さんは知らないと思いますが、お父さん、お母さんに聞くとご存知なので
はないでしょうか。いまは手に入りませんが、参考書を何冊も出された
有名な先生でした)。
このナベツグ先生の問題集は変わっていて、一章終わるとページの端っこ
を切り取るようになっていて、それを裏表紙に貼っていくと…だんだん絵
が完成してくるのです(高校生向けの問題集です)。
いまこのメルマガを読んでいるあなたと同じように私も「なんだい、オレ
は幼稚園児じゃないんだよ、まったく」なんて思いましたが、いや、これ
がやっていくと非常に面白い。
だんだん絵柄がわかるようになってくると、楽しくて一層勉強がすすみま
す。それに、この問題集は簡単そうで意外とレベルが高いんですね。本当
に良い問題集でした。
これは、自分の成果が目で見えるとヤル気がわく、という人間の心理をつ
いたものだったのです。 (2007/07/31) -
プレ値で高すぎる! (2019/04/26)GOOD!0
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1984年に渋谷ゼミナール沖縄校で1日だけ受講しました。朴訥とした穏やかな先生でファンになりました。 (2010/01/02)GOOD!0
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20年以上前のこと、その時私は高校生。数学が大の苦手でしたが、なべつぐ先生のおかげで飛躍的に成績がアップしたのが忘れられません。息子が現在高校生。ぜひ読ませたい! (2009/10/29)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2007/07/31
『数学1』(渡辺 次男)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
れい