24 票
著者 | マリアンヌ・マイドルフ 著 /種村季弘 田部淑子 訳 |
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出版社 | 牧神社 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2007/07/29 |
リクエストNo. | 39362 |
リクエスト内容
魔女狩りの嵐吹き荒れる中世リヒテンシュタイン。金髪・亜麻色の髪を持つヴァーリス人だけが暮らすアルプスの山村トリーゼンベルクに、黒髪の母子が迷い込む。親切な富農シュテース家の下働きとして暮らし始めた黒髪のルチアと娘グレートリ。ある日、心無い密告に母ルチアが魔女の烙印を押され、火刑に処されてしまう。悲嘆に暮れるグレートリだが、村人の白眼視に耐えながら、兄と慕うシュテース家の一人息子アロイスと、シュテース夫妻に支えられて可憐な少女に成長する。いつしかアロイスとグレートリの間に愛が芽生える。だがアロイスに横恋慕する富農の娘スティーナは、アロイスの心がグレートリにあることを知り、嫉妬のあまり恐ろしい行動に出る。
復刊ドットコムスタッフ
作家 マリアンヌ・マイドルフによる、魔女裁判にかけられた少女を描く物語です。1976年刊。
アルプス山脈の山腹にある小さな村 トリーゼンベルクに流れ着いた母娘がいた。金髪や薄い髪色の多い村において、黒髪に青い目と目立つ容姿だったために、母 ルチアは魔女の噂をたてられて火あぶりになってしまった。娘のグレートリは奉公先の資産家 シュテース一家に世話になっていたが、年頃になり、兄妹のように育ったシュテース家の一人息子 アロイスと互いに惹かれあうようになる。しかし、アイロスに想いを寄せる村の裕福な娘 スティーナは、嫉妬のためグレートリが魔女だという噂を流し…。
曽祢まさこさんによる少女漫画『魔女に白い花束を』の原作である本書を一度読んでみたいと、多くのリクエストが寄せられています。
投票コメント
全24件
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子供の頃、「異邦人」を歌っていたシンガーソンングライターの久保田早紀さんの大ファンでした。彼女のピアノを弾き語りするスタイルと、透き通る歌声に巻き毛、肩に掛けたショールが頭でイメージした古典的な郷愁に妙にを共感してしまい、心の琴線に触れたと同時、魂に訴えられた感じがしました。それと同時期に読んだ「曽根まさこ先生の<魔女に白い花束を>には、全く同じ感覚を受け、音から映像に変わっただけでした。ぜひ、活字で読みたいです。また、地球上で最も美しいアルプス山脈に恐ろしい人間悲劇を描いた作者にも拍手喝采!興味津々です・・・ (2011/03/28)GOOD!2
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民話・伝承の類は、後世に残す「義務」があるとは思いませんか。GOOD!2
特に、「過去に正しいと思われていたが、現在ではそうではないと判明している」ような、例えば差別・偏見が基となった事例は。
この作品も同じで、中世ヨーロッパ、リヒテンシュタイン公国にて、実際にあった魔女狩り・魔女裁判の話なのです。 (2008/03/29) -
曽祢まさこ先生の漫画『魔女に白い花束を』の1巻、2巻を小学4年生の時に買って読みました。主人公の、健気で美しいグレートリがあまりに不遇で、読みかえすのが辛くなるストーリーでしたが、とても心に残る作品でした。また、この漫画をきっかけに日本から遠く離れたリヒテンシュタインという国に興味を持ちました。漫画を読みながら、いつかこの原作本を読みたいと思っておりました。しかし、本はすでに絶版、国会図書館にも置いてないようです。なのでぜひ、復刊を希望します。復刊されたら必ず購入します。 (2023/10/28)GOOD!1
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漫画『魔女に白い花束を』を小学校の時に読んだのですが、とても印象に残っています。そしてまた、漫画を読む機会があったのですが、とても感動し、ぜひ、原作を読んでみたいと思った次第です。これは残すべき本だと思います。 (2023/09/24)GOOD!1
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曽根まさこさんの漫画は持っていますが、原作の存在はずっと知りませんでした。探した時には古書の値段がものすごく上がっていました。たまたま比較的安価な古書を手に入れて読み、大変良かったので、これが復刊されてもっと日本で知られるようになったら良いなと思います。原書も翻訳もとても良かったです。また、曽根まさこさんの漫画が原作に忠実だったこともよく分かりました。 (2022/06/25)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2012/11/23
『魔女グレートリ』が10票に到達しました。 -
2007/07/29
『魔女グレートリ』(マリアンヌ・マイドルフ 訳 種村季弘・田部淑子)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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