絶え間なく跳躍する生命、活力に満ちた好奇心。生きることをこよなく愛した小説家・開高健によって放たれた輝きの数々。30年間にわたるエッセイを通じて、開高健とその時代の軌跡をたどる。単行本は1990年出版。1993年に文庫化。

オーナー評価★★★★★★★★☆☆

＜巻立て＞
【第1巻】
完全燃焼の文体　アンケート　アウシュヴィッツから　旅のこぼれ話　おもしろかった映画　アンケート　われらとドストエーフスキイ　サイゴンの仏教徒　南ヴェトナム“戦国通信”　民衆、兵士は無関心　『片隅の迷路』のこと　「30人への３つの質問」より〔ほか〕

【第2巻】
すばらしき野生！　海へ　北へ　郊外へ　内海へ　南へ　ひとつになれば、風は味方だ。河の牙　ヒトも魚も…　「器」　お通夜みたい　書物の狩人　あらゆる細部に光が…　灯は、いつまで？…　ジョークをどうぞ〔ほか〕

【第3巻】
もっと遊べ！　生死ヲ問ワズ　遊びをせむとや生れけむ　観察は他流試合をなすが如し　一瞥と無視　バベルの塔の影　終リ善ケレバ…　北の、小さな国の、明澄　裸の瞬間を追って…　焼き肉を知らずしてグルメを名のるなかれ〔ほか〕

【第4巻】
開高健のムール貝・市場風喰らい方。　受賞の言葉　構えのない構え　開高健一字万金大辞典　ワインは究極の酒なり　開高健流デカンタージュ　開高健流テースティング　諸君、飲めるうちに飲みたまえ！　小説家の“休暇”〔ほか〕