「あらゆる事件の調査解決」をモットーにしているアームストロング＝トリルビー探偵事務所。
そこに持ち込まれたのは、サーカスの売上金が何者かによって盗まれるという怪事件でした。
熟考の末アームストロング氏が白羽の矢を立てたのは、赤と白の縞模様の人語を喋るしまうまでした。
しまうま「スサガペ」通称ゲピーは、見事探偵としてこの事件を解決できるのでしょうか？
癖者揃いのサーカス団員の容疑者たちを相手にしたゲピーの奮闘ぶりがユーモラスに語られます。
『三人のおまわりさん』と同じく、明らかになる真相は意外にしてハートフル。読後感はほのぼのです。
また、本書では作者自らイラストも担当。この心温まる「ミステリ童話」を盛り上げています。