イラストレーターの真鍋博氏が、毎日グラフに1981年から一年半連載したエッセイ「仕事場の窓から」をまとめたもの。日々の生活からふと思った事を書き綴った内容だが、優れた文明時評となっている。全話に付された挿絵も著者が描いており、眺めるだけでも愉しい。1982年出版。

オーナー評価★★★★★★☆☆☆☆

【目次】

見るだけの鳥　鳴らせぬベル　ポトンの壺　海外調味料　イラスト一級　カギのうち・そと　空中庭園　壊れてしまった自転車　売っていない地図　新宿を船が出る　資料という名のガラクタ　浮世ばなし　昼めし－大京町界隈　結晶の本棚　都会の樹の下で　駅まで8分　落し物の季節　この先公園あり　青空芸術祭　望遠鏡のある喫茶店　日記帖の12月　感激屋のおくりもの　遅ればせの年賀状　ウサギ小屋の正夢　自転車空を飛ぶ　しみじみと省エネソング　交差点の人々　寒中暖あり　有史以来の話　カラスミの酢のもの　太陽の色、窓の色　七堂伽藍八重桜　種をまく人育てる人　野球開幕の候　鉛筆と剣士　千駄ヶ谷あたり　60キロめざして　その時の場所　日本原風景　木の名前、花の呼び名　夢の往復切符　午前4時起床　旅支度あれやこれや　日常を計る　まわらないプロペラ　銀座の買い物　オリンピック通り　鍵のないホテル　お祭り西東　富士コープにて　もりもりとキャビア　駅を出てから左側　暑中お見舞い申し上げます　オリジナル涼風　真夏の夜の思い　児童画コンクール　密室の事件　都会の花火　飛行船に乗って　隣の野口英世　テレビのこちら側　プチ・ミニ・ラブリー　一億円のマンション　名古屋五輪　樹のそびえるロビー　べランのパノラマ　素朴な疑問　省空間スポーツ　アルプス乙女　点字図書館　霞ヶ関日本村　あやかりの神　都営バスの色　ワードプロセッサー考　決意の表明