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著者 | 足田輝一 |
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出版社 | 平凡社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784582810875 9784582830323 |
登録日 | 2006/07/15 |
リクエストNo. | 34576 |
リクエスト内容
四季おりおりの美しさを見せる武蔵野の雑木林は、本来、農業経営に組みこまれた経済林である。そこには、自然と人間の営為との間に一定の調和があった。だが、落ち葉の肥料も薪炭も必要とされなくなった現在、その使命は終わったかのように見える。しかし、私たちは、雑木林とそれに象徴されていたような生活を永遠に失ってもよいのだろうか。
植物学者で、自然の魅力をつたえる語り部としての活動を続けてきた著者が、一見見過ごされがちな武蔵野経済林の魅力を、自身が手がけた四季おりおりの写真とともに、その必要性を語る。平凡社カラー新書87として1978年出版。144頁、定価は550円。
登録者の評価★★★★★★★★☆☆
【目次】
◇カラー版8頁:雑木林の顔
■多摩の横山に立って
武蔵武士の夢のあと 江戸時代の原野開拓 薪炭を作った人工林
◇カラー版8頁:雑木林を歩く
■雑木林の発見
芦花の見た東京郊外 ロシア文学からの触発
■武蔵野にみる歴史の足跡
縄文人の住んだ照葉樹林 大陸からの帰化文化 ススキと月の風景 大都市としての江戸
■落葉広葉樹林の生態
野原から森林へ 消えてゆく鎮守の森 関西ではアカマツ林 松文化の系統 北海道の原始林 さまざまな世界の森林
◇カラー版48頁:雑木林の四季~花・緑・紅葉・落葉
■春を告げる花々
カタクリの咲くころ 開花前線は北上する スプリング・エフェメラルの生活 ウコンバナとアブラチャン タンポポの戸籍調べ 黄の花がなぜ多いか 若葉の萌える林で ひらいてゆく木の芽 ランの咲く季節
■昆虫のうごめく夏
ウツギとホトトギス 群飛するホタルガ 樹液の食卓に集まる
■秋草と紅葉と
短日植物の咲きかた 万葉人がうたった黄葉 萌え立つニシキギ
■冬に眠る丘
白毛輝くセンニンソウ 自然は造形する
■雑木林の示すもの
投票コメント
全1件
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出版時よりも雑木林が少なくなってきた現在、ぜひ読んでいただきたい一冊です。復刊の際は写真製版を向上させて欲しい。 (2006/07/15)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2006/07/15
『雑木林の四季』(足田輝一)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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箱崎 津郎