近代イギリスにおいて肖像画家として、また美術や文学の批評家として活躍したヘイズリット。彼は18世紀から19世紀初頭にかけてのイギリスを代表する詩人バイロンやワーズワースをはじめ、学者、政治家ら超人物25人を過激な表現と独断で鋭く批判した。広い教養と深い学識に支えられた反骨精神をもとに、歯に衣着せず裁断する姿勢は注目に値する。批評の方法の原点を示す時代を超えた名著。

講談社学術文庫として1996年出版。

登録者の評価★★★★★★★★★★

【目次】

序文（神吉三郎）

ジェレミー・ベンタム
ウィリアム・ゴッドウィン
サミュエル・テイラー・コウルリッジ
エドワード・アーヴィング
ホーン・トゥック
サー・ウォルター・スコット
バイロン卿
ロバート・サウジィ
ウィリアム・ワーズワース
サー・ジェイムズ・マッキントッシュ
トマス・ロバート・マルサス
ジョージ・キャニング
ウィリアム・ギッフォード
フランシス・ジェフリー
ヘンリー・ブルーアム／サー・フランシス・バーデット
エルドン卿／ウィリアム・ウィルバーフォース
ウィリアム・コベット
トマス・キャンベル／ジョージ・クラップ
トマス・ムア卿／リー・ハント
チャールズ・ラム／ウォシントン・アーヴィング

解説（遠藤光）