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著者 | 梅田晴夫 |
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出版社 | 実業之日本社 |
ジャンル | 実用書 |
登録日 | 2006/02/26 |
リクエストNo. | 32830 |
リクエスト内容
私が、宝石や宝飾品について興味を持ったのは、かつてマルコ・ポーロやトスカネリが見た「黄金の島」日本が、ある日突然のように人の心から宝飾に関する趣味や嗜好が完全に消滅してしまった歴史的事実と、西洋人の、その偏執的なまでの宝石嗜好に興味を惹かれたからである。私はこの書の中で、もっぱら宝石を見る楽しみについて語った。もちろん宝石を所有するために、そしてそれを愛玩するための章ももうけはしたが、やはりまず、宝石とは静かに心を澄ませて凝視するものであるという考えは私の心の中ですこしも変わってはいない。(まえがき、あとがきより)
古来から人間たちを魅惑してきた宝石の受容史についての論考。A5判ハードカバー革装153頁、箱付きで1971年10月出版。当時の定価は1500円。
登録者の評価★★★★★★★★☆☆
【目次】
◇カラー版8頁:宝飾品のいろいろ~イギリス王室・第一公式宝冠(協力:和光)
まえがき
■ダイヤモンド-その妖しい魅力と魔力
■宝石の上手な買い方-種類と基礎知識
■宝石のいろいろ-その主な種類
■宝石の歴史-宝石の世界史・日本史・指輪の歴史
■宝石の鑑賞
文学-三島由紀夫「宝石売買」、ゲーテ「ファウスト」
詩-ボードレール、堀口大學、北原白秋、ハイネ、ジョイス
艶笑文学-ドゥニ・ディドロ「不謹慎な宝石」
映画-イングリッド・バーグマン「ガス燈」
■宝石アラカルト-宝石に関する雑学あれこれ
あとがき
投票コメント
全1件
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梅田晴夫氏の優れた宝石論。本書の二年後に出版された「宝石と宝飾」も、図版が多く、愉しめます。 (2006/02/26)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2006/02/26
『宝石』(梅田晴夫)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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箱崎 津郎