9 票
著者 | 梅田晴夫 |
---|---|
出版社 | 平凡社 |
ジャンル | 実用書 |
ISBNコード | 9784582810899 |
登録日 | 2006/02/15 |
リクエストNo. | 32661 |
リクエスト内容
L・E・ウォーターマンによっていわゆる「万年筆」第一号が誕生したのは1884年のことであった。五千年来の筆記具に対する人類のはげしい欲望を満たすために、万年筆はその後どのような発達をとげたのか。たった一本の「理想の万年筆」を求めて一千本以上の万年筆を蒐めた著者が、この小さなモノに限りない愛情をそそぎつつ語る万年筆のたのしみ方。
世界的な万年筆コレクターとしても知られた作家、梅田晴夫氏(1920-1980)による万年筆案内。万年筆の起源から、機構の変遷とその種類、扱い方、蒐め方などについて詳述された、万年筆の魅力をコンパクトに余すところなく伝えた名著。大森忠氏による写真図版も豊富で、梅田氏の貴重なコレクション等、眺めるだけでも愉しい。平凡社カラー新書89として1978年5月出版。144頁、価格は550円。
登録者の評価★★★★★★★★★★
【目次】
◇カラー版8頁:書くということ~遺跡に見る文字、ペン先の移りかわりとインク各種、文豪と万年筆
■何故万年筆なのか 万年筆の誕生日 万年筆と福沢諭吉 万年筆という名の由来
◇カラー版32頁:万年筆の歩み90年~明治から昭和中期、戦後の英米・仏独・日本製の名品131撰
■万年筆の西洋史 万年筆の日本史
◇カラー版24頁:万年筆をつくる~製造工程、現代万年筆カタログ※
■万年筆の泣き売など 万年筆戦争の顛末 よい万年筆と結婚する方法 万年筆を蒐めるたのしみ
■コラム1:万年筆の雑学
万年筆のコント オノトという名の由来 田中兵曹の万年筆 キッシンジャーの万年筆 江田三郎の離党届 万年筆が主役の映画 シェークスピアとペン
■コラム2:メーカー前史
パーカー シェーファー ペリカン モンブラン プラチナ セーラー パイロット
■コラム3:作家とペンにまつわるエピソード
横山隆一 山手樹一郎 森田草平 星新一 高橋邦太郎 今東光 菊池寛 井上ひさし 山口瞳 五木寛之 畑正憲 里見とん 伊馬春部 川端康成 葛西善蔵 福永武彦 野田宇太郎 金子光晴 石川欣一 小島政二郎 柴田錬三郎
■コラム4:悪筆家列伝
作家らしい字 小さい字 自分で読めない字 植字工が逃げた字
投票コメント
全9件
-
作家と万年筆との「付き合い」方を垣間見ることの出来る。数少ない著書である。ミュージシャンにとっての「楽器」のように、作家にとっての「万年筆」は武器であり、恋人であり、作品の出来不出来に少なからず影響を及ぼす。そんな緊張感のある「モノ」との付き合いなどそうはない。ぜひ、見てみたい。 (2006/10/22)GOOD!2
-
万年筆に関する不滅の名著です。刊行から30年近く経っていますが、現在でも内容は古びていません。復刊の際は、できれば写真頁の製造工程と万年筆カタログ(※)の部分を新たに撮り直し、製版を向上させた上で出版して欲しい。 (2006/02/15)GOOD!1
-
万年筆のことが大好きなので読みたいです。万年筆にまつわる歴史や文化、作家が愛用した万年筆について知りたいと思います。GOOD!0
ぜひとも復刊してほしいです。 (2022/03/19) -
地元の図書館にもないようです。けど読みたい。 (2012/06/05)GOOD!0
-
読んでみたい (2009/10/17)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
-
2006/02/15
『万年筆』(梅田晴夫)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
よしつぐ