絹と明察

絹と明察

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著者 三島由紀夫
出版社 新潮社
ジャンル 文芸書
ISBNコード 9784101050379
登録日 2006/02/09
リクエストNo. 32567
リクエスト内容
内容(「BOOK」データベースより)
駒沢紡績の社長駒沢善次郎は、自分を〈父〉とし従業員たちを〈子〉とみなす家族主義的経営によって、零細な会社を一躍大企業に成長させた。しかし、彼の外遊中に、ハイデッガーを奉ずる政財界の黒幕岡野の画策によってストライキが決行され、三カ月間の争議の後、会社は組合側に屈する―。近江絹糸の労働争議に題材をとり、日本的心情と西欧的知性の闘いを描いた長編小説。

***

松岡正剛氏は“千夜一冊”の中で、三島の作品としてはこの『絹と明察』を選んでいる。三島がこの作品を、作家としての、そしてその生涯の総決算の為のスプリングボードにしたと評している。即ち、三島はこの作品以後、小説としては『豊饒の海』しか書かず、楯の会の結成、そしてあの凄絶な死へと赴いていく事になる。
三島は、ニ・ニ六事件で刑死した磯部浅一の霊にとり憑かれて書いたとも言われる『英霊の声』で、天皇に対する憤怒と怨恨を執拗に描いたが、この『絹と明察』では、日本的家父長制に対して、その独善とアナクロニズムを批判し尽くしている。しかし、最後の最後で、この小説は一つの逆説を示して終る。これは、三島の天皇主義そのものの、順逆不二の逆説をさえ示しているように思える。
要するに、この小説は必読書だと言って良い筈なのです。三島作品の中ではそうとうマイナーな部類に入るものだとは思いますが、実はこの作品の重要度を鑑みれば、これが絶版しているという事態は犯罪的とも言えるのでは。是非とも投票を願います。

投票コメント (全1件)

三島は全部読みたい。全集は高いのでもっと気軽に買えるものを希望。

2006/05/18

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ニュース

2006/02/09
『絹と明察』(三島由紀夫)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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