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著者 | 山内玄三郎 |
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出版社 | 言叢社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784905913122 |
登録日 | 2006/02/02 |
リクエストNo. | 32492 |
リクエスト内容
沖縄で徴収されていた理不尽な人頭税の廃止に尽力した実業家、中村十作(なかむら じっさく 1867-1943)の伝記。
戦後、谷川健一氏が宮古島で人頭税を体験した生存者に出会い、体験記を雑誌に載せたことで、十作が世に知られるようになったといわれています。その後、実業家であった著者が谷川氏の講演を聴き感動、氏に薦められて書かれたものが本書です。また、真珠養殖に心血を注いだ実業家としての十作の業績にも多くの頁を割かれた労作です。A5判箱入りで1983年出版。
オーナー評価★★★★★★★★★★
書名の「大世積綾舟」は、(うぷゆつんあやぶに)と読み、沖縄のことばで「宝を積んだ神の舟」のことだそうです。
【人頭税】
宮古・八重山地方で1637年に制度化された、15歳から50歳までのすべての男女一人一人に、田畑の面積とは関係なく頭割りに課す税金。健康な人、病気の人を問わず課されていたため、極めて不当な悪税であった。1903年に同税は廃止。
【目次】
序 谷川健一
第一部 人頭税廃止の譜
第一章 千金の夢
第二章 人頭税の島
第三章 南陲の怪事
第四章 宮古島騒動
第五章 最初の請願上京
第六章 請願の実況(一)
第七章 早過ぎた凱歌
第八章 請願の実況(二)
第九章 請願の実況(三)
第十章 政府の対応
第十一章 奇跡の勝利
第十二章 定説は真実か
付章 宮古島請願余禄
第二部 黒真珠への夢
第一章 感謝の水産組合
第二章 真珠養殖の歴史
第三章 奇抜な行動
第四章 黒真珠養殖史の中の十作
第五章 十作の真珠養殖
第六章 バランス・シート
第七章 晩年の十作
終章 棺を覆うて
付録 中村十作関係資料
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読後レビュー
NEWS
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2006/02/02
『大世積綾舟(うぷゆつんあやぶに)』(山内玄三郎)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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はなき