ふるさと瀬戸内を撮り続けて五十余年。
今新たな史観にたち、失なわれゆく歴史回廊、山陽道を愛惜を込めて活写した作品集。
大阪から下関へ、陸路・海路の二部構成でオールカラー102点収録。判型は310mm×310mm、1992年出版。

本書は緑川氏の過去の作品から選ばれたものを骨子に、撮り下ろしを加えたもので構成されています。氏の写真を初めて観る方には風景写真家としての緑川氏のエッセンスが詰まった名作集として、ファンの方は、新たな編集によって過去の作品に違う魅力を見出したり、また収録作品の原典探しを愉しんで頂くのも一興と申せましょう。
オーナー評価★★★★★★★★☆☆

【作品】
陸の山陽道（図版67葉）
大阪　尼崎　西宮　神戸　姫路　佐用　竜野　赤穂　英田　備前　邑久　岡山　倉敷　総社　矢掛　福山　尾道　広島　宮島　岩国　周東　下松　徳山　防府　山口　下関

海の山陽道（図版35葉）
兵庫　御津　日生　邑久　牛窓　岡山　倉敷　直島　香川　寄島　福山　広島　因島　尾道　大三島　倉橋　豊　東和　上関　光　山口

【テキスト】
山陽の夢（串田孫一）
瀬戸内の味（土井勝）
ふるさとなつかし（時実新子）
山陽道の歴史と行程絵図の世界（北川健）
河童が覗いた旧山陽道（妹尾河童）
山陽道と緑川洋一の世界（重森弘淹）
描かれた瀬戸内―小野竹喬と周辺の画家たち（上薗四郎）

作品解説（緑川洋一）
私と山陽道（緑川洋一）
日本列島を記録する　ふるさとの海と山河を写しつづけて　二つの道をもつ山陽道　僚友・林忠彦君に