写真家、緑川洋一氏が日本各地の五十の名城を四季ごとに捉えた写真集。観光写真として名城を記録したものではなく、極力創建当時の遺構を捉えており、風景写真家としての氏ならではの露光テクニックも絶妙に用いられています。原色版76葉、単色版10葉収録。また、作家の新田次郎氏が序文を寄稿されており、題字と装幀は粟津潔氏が手がけています。Ｂ4判箱入りで1978年出版。当時の定価は9800円。
オーナー評価★★★★★★★★☆☆

「城は四季の変化によって様々に姿を変える。ここに収録されてある写真のすべてはその城がもっとも美しく見えるような季節を選んで撮影されたものである。」（新田氏の序文より）

【収録された城郭】
松前城　弘前城　仙台城　会津若松城　江戸城　小田原城　松本城　諏訪高島城　浜松城　豊橋城　岡崎城　名古屋城　富山城　丸岡城　金沢城　郡上八幡城　岐阜城　犬山城　伊賀上野城　安土城　彦根城　二条城　大阪城　岸和田城　和歌山城　篠山城　明石城　赤穂城　姫路城　津山城　高粱城　岡山城　福山城　広島城　岩国城　萩城　松江城　丸亀城　高松城　徳島城　宇和島城　松山城　高知城　小倉城　福岡城　唐津城　平戸城　島原城　熊本城　竹田岡城

【テキスト】
郷愁の糧なる城（新田次郎）
城をめぐる武将（桑田忠親）
名城撮影紀行（緑川洋一）
全国五十名城沿革解説
あとがき（緑川洋一）