14 票
著者 | 井筒俊彦 |
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出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784006002831 |
登録日 | 2006/01/17 |
リクエストNo. | 32240 |
リクエスト内容
著者は,中世アラビアで生まれたこのイスラームの聖典を,一つの「言語テクスト」として扱い,語の潜在的意味連関やテクストの発展史とレトリックの表現レベルとの関係などに重点をおいた新しい解釈学をこころみる.(岩波書店ホームページより)
岩波セミナーブックス1
岩波文庫で『コーラン』を翻訳した井筒氏の10回にわたるセミナーの講義録。
イスラム教の入門書として多くの文献やサイトで採り上げられています。井筒訳『コーラン』は入手可能ですがこちらは絶版です。
投票コメント
全14件
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この本をキッカケにイスラム教の背景のある人達とイスラム教について話すことも可能になりますし、コーラン(他の翻訳よりも井筒先生のそれがお薦めです。)などにも手が自然と伸びます。GOOD!2
井筒先生程、深くコーランを読み込んだ日本人はいません。今の時代、エクセルもアクセスもあるし、ラテン文字表示のアラビア語版コーランも簡単にインターネット上で手に入るので、「意味の構造」のような分析はずっと簡単です。井筒先生がコーランを研究していた頃は、パソコンも何も無く、よくもこれだけの仕事を成したものだと感動します。それだけ深くアラビア語で「詠み」込んだのです。また、井筒先生は当時のコーラン出現時にジャーヒリーヤの文化背景からアラビア語が変質していく様子も深く考察されています。チャットに毛が生えた現代アラビア語だけ出来てもダメです。
井筒先生は数学が苦手のようですが、理系の人達の方が楽しめる本です。ドイツやフランスの哲学のエッセンスを用いた手法が、知識無して楽しめる。中々他には無いです。しかも、その題材がコーランなのだから、これが面白くない訳が無い。お薦めです。 (2012/08/18) -
名著『コーラン』を著した井筒俊彦じしんによる「コーラン」の読解講義。GOOD!2
「新約聖書」は身近で、ホテルにも常備されているくらいなのだが、こと「コーラン」については日本では中々知る機会は少ない。
これほどしっかりとわかり易く語られた「コーラン」を私は知らない。
「砂漠の宗教」を理解する上での最良の書だと思います。 (2012/05/12) -
イスラームのみならず全世界の宗教に関する碩学が一般人を相手に講述した本というだけで価値がある。題は「コーランを読む」となっているが、単になじみの薄い宗教の聖典を解説するという本ではなく、「コーラン」の宗教的・社会的背景、ひいては「古典一般の読み方」にまで遡った読解の技法までをも懇切丁寧に解説しており、イスラームに何の興味がない人にとってさえ有益な一冊である。むろん、ユダヤ教やキリスト教も含んだアブラハムの一神教の世界観全体を理解するうえでは絶好の入門書となっており、世界を知る上で重要な考え方を学べることは間違いない。 (2010/10/20)GOOD!2
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図書館で借りて読みました。わかりやすくすばらしい内容でした。イスラムの世界をとても身近に感じる事が出来ました。絶版で手に入らないので、あきらめて全部コピーしましたが、その後、一時的に岩波書店で復刊された時に、幸運にも手に入れる事が出来ました。それでも、この本を手に入れたいと希望される方のために、投票いたします。 (2006/10/17)GOOD!1
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単にコーランを読むだけでなく、古典、ひいては本を読む行為について、もちいられる哲学用語を、丁寧に噛み砕いてわかりやすく説明している。哲学、言語学の入門にこの一冊あれば、大変心強い。 (2012/04/05)GOOD!0
読後レビュー
タイトル | 価格 | サイト |
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コーランを読む | 2,033円 | アマゾン |
NEWS
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2013/02/18
『コーランを読む』販売開始しました! -
2006/01/17
『コーランを読む』(井筒俊彦)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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マカカちゃん