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著者 | 大島不老先生校訂 |
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出版社 | 松要書房 |
ジャンル | 専門書 |
登録日 | 2006/01/12 |
リクエストNo. | 32181 |
リクエスト内容
大正期、最もポピュラーであった古泉家必携の泉書である。いろは別に皇朝銭から寛永通宝、古金銀、唐土・高麗・安南の古銭を様々紹介し、当時の評価が書かれている。今で云うところの型録に近い。現在の考古学では「和同開珎」より古いとされる「富本銭」や「無文銀銭」も、ごくごく普通に蒐集対象たる古銭として描かれ、且つ評価されている。当時の見解では、「富本銭」は、古くとも江戸の初葉の絵銭の類いと思われていたらしい。まさか大和朝廷が鋳らせた日本最初の貨幣と考えた古泉家は、(ほんの少人数であるが、どうも非常に古い貨幣ではと指摘していた人はいたそうであるが)殆どいなかったとの事である。なにしろ国定忠治が「富本銭(江戸期の泉書にあった図譜を真似て、近世に絵銭・縁起物として鋳ったもの)」を賭場で賭け事の御守りにしていたくらいである。この辺を研究している人にとっては非常に興味深い資料といえよう。もし宜しければ、当方の他のリクエストも是非御高覧ください。京王新宿古書市にて入手(泉書多数登録中) ※ 古書店での入手難易度 ★★★☆☆
投票コメント
全1件
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面白い!(蔵書有) (2006/01/12)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2006/01/12
『大増補いろは別古銭価格表』(大島不老先生校訂)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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伊部星鈴