10 票
著者 | 李良枝 |
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出版社 | 講談社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784062061322 |
登録日 | 2006/01/09 |
リクエストNo. | 32142 |
リクエスト内容
37歳で夭折した李良枝の作品・エッセイを収録した全集。
処女作『ナビ・タリョン』から絶筆である『石の声』に至るまで、一貫して「在日韓国人」という自身の立場から生じる揺らぎを見据えている。日本語で小説を書いた彼女は、しかし「日本語」の中に安住することなく、ひたすら「日本語」と「韓国語」(あるいは「日本」と「韓国」)の〈間〉で思考し、書くことを選択したといえるだろう。
投票コメント
全10件
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李良枝は戦後文学の転機として今読み直されるべき最も重要な作家だと思います。中上健次が戦後文学の最重要人物ならば、彼が認めその作家的才能に期待していた李良枝こそ21世紀の作家の旗手であったはずです。私は初めて『ナビタリョン』を読んだ時の全身が震えるような感覚を忘れることができません。また主人公が三人称で語られるディアスポラな感覚の小説『由熙』は現代の世界の問題を提示しているように思えてなりません。私にとって主人公の「わからなさ」「遠さ」が、何度も読み返させ、新しい発見を与えてくれます。全集が一巻で済んでしまうほど彼女は早く亡くなってしまいました。が、彼女の仕事はその後の文学の可能性の萌芽に満ちていました。彼女が夭折してしまったこと以上に、全集が図書館でしか読めないのは苛立たしいとしか言いようがありません。 (2008/03/10)GOOD!2
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2022年5月22日、没後30年の李良枝。イ・ヤンジの文学とことばの杖に触れたいです。復刊お願いします。 (2022/05/01)GOOD!0
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読んでみたい (2021/01/06)GOOD!0
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全貌を知りたい (2020/07/01)GOOD!0
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実は夫は彼女と同じ同人誌に載っています。勿論彼は作家にはなりませんでした。全集を購入したいというのですが、在庫切れのようなので是非復刊させてください。 (2009/07/01)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2022/05/01
『李良枝全集』が10票に到達しました。 -
2006/01/09
『李良枝全集』(李良枝)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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そう