NHK日曜美術館［名画への旅］で紹介された、西洋の先史・古代から現代までの美術品１４４点を選び、１点ずつ詳しく鑑賞・解読しながら、同時に関連する美術史上の問題（主な主題、技法、重要な概念、興味深い現象など）や歴史上の問題、作者の美術史的位置づけなどをわかりやすく論じた美術全集。
全24巻、収録総図版6000余点、A4判オールカラー。
オーナー評価★★★★★★★★★★

成熟した宮廷文化は、軽やかで繊細、享楽的なロココ絵画を誕生させた。ヴァトー、フラゴナール、カンタン・ド・ラ・トゥール、シャルダン、ティエポロ、カナレットの６点の作品を解読する。

【目次】
飛翔する「感覚の喜び」

１.シテール島の巡礼―愛の国への憧れ／ジャン・アントワーヌ・ヴァトー

２.ポンパドゥール侯爵夫人の肖像―油彩画に迫るパステル画の技法／モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール

３.食前の祈り―風俗画に漂う詩情／ジャン・バティスト・シメオン・シャルダン

４.ぶらんこ―時代を映す貴族たちの恋のゲーム／ジャン・オノレ・フラゴナール

５.リナルドとアルミーダ―甘美で晴朗なメロドラマの世界／ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ

６.リアルト橋の奇想―都市景観のリアリズムと虚構／アントニオ・カナレット