カクテルへのこだわりが殺人を招き、一杯のブランデーが秘密めいた物語を思い出させる。バーガンディやボルドーの豪華なワインの利き酒の裏で繰りひろげられる国際的陰謀に、五杯目のスコッチが明かす殺人のトリック……。
エリン、コリア、ミルン、セイヤーズ、シスク、ブロックマン、ホールディングら十三人の短篇の名手が描く、熟成した美酒をめぐる様々な犯罪の芳香。カバー・イラストは、さべあ　のま。1990年出版。
オーナー評価★★★★★★★★☆☆

【目次】
１.冷えたギムレットのように／フランク・シスク

２.憎悪の報酬／フレッド・ルヴォン

３.ナツメグの味／ジョン・コリア

４.最後の一壜／スタンリー・エリン

５.おごりの一杯／コリー・フォード

６.二人のウィムジー卿／ドロシー・Ｌ・セイヤーズ

７.バーテンダーの死／デニス・リンズ

８.爪楊枝／ジェイムズ・ホールディング

９.ピエトロの友だち／ジェイムズ・Ａ・カーチ

10.昔、ある殺人者が…／Ａ・Ａ・ミルン

11.ノー・ストーリー／ドナルド・Ｅ・ウェストレイク

12.赤ワイン／ローレンス・Ｇ・ブロックマン

13.二本目の瓶／ジェイムズ・ロナルド