「麈とは払子（はたき）のことで、貴人の座を払子で払ってその座へお出ましを願う意味である。憶往は往昔を憶うの意味である。」
肥後細川家十七代目の著者が、学問、芸術、政治、軍など、各界人士と温めた交情を回顧した想い出の記。1988年出版。

オーナー評価★★★★★★☆☆☆☆

【目次】敬称略

■皇族
御容を拝す　高松宮宣仁親王　エリザベス女王とエディンバラ公

■恩師
君山狩野直喜　学習院長・荒木寅三郎　古城貞吉　羽田亨　神田喜一郎　伊藤述史　浜田耕作　奈良国立博物館長・黒田源次　松浦有志太郎　斯道文庫・阿部隆一和尚　藤田月洲　エリセーエフ　オットー・バイヤー

■文学者、美術工芸家
志賀直哉　里見とん　武者小路実篤　川端康成　横山大観　安井曾太郎　梅原龍三郎　平櫛田中　浜田庄司　勅使河原蒼風　千宗左　松田権六　田村耕一　鎌倉芳太郎　中村泰之助　吉羽与兵衛　広田不孤斎　林朗庵　小堀平七　島田己久馬　高野松山　弓川桜間金太郎　上田丹涯　高尾亮一

■政治家、実業家、軍人
吉田茂　原田熊雄　後藤隆之助　富田健治　米内光政　高木惣吉　小畑敏四郎　酒井鎬次　黒井悌次郎　池田成彬　森村市左衛門　小林一三　石坂泰三　御木本幸吉　平川清風　高橋長秋　鳥居素川　白洲次郎

■知友諸氏
佐藤久一郎　広島久松　早津三造　小川治兵衛　村山豪　高岡富彌　耐軒蓑田喜太郎　小林龍雄　尼僧・海壽　土田秀雄　植木屋・常吉　熱血漢、蔵五郎　車夫「親方」　ハルピンの剛崎、矢島、野口、田村氏