8 票
著者 | 白崎秀雄 |
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出版社 | 新潮社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784103399018 9784103399025 |
登録日 | 2004/10/21 |
リクエストNo. | 26473 |
リクエスト内容
三井物産の創立者で千利休以来の大茶人と呼ばれた巨人の生涯を描く伝記。オーナー評価★★★★★★☆☆☆☆
序章 伝説の中の巨影~空前絶後の大コレクター/左翼学生の言葉/海外流出への抵抗
1章 一葉の写真~無心の大正帝/傲然たる山縣有朋/行啓の演出者
2章 日々是茶事~長根茶会/右翼に追われて/女工を招く
3章 最後の幕臣~佐渡地役人の子/函館奉行所英語塾/東北地獄
4章 海の向うを見た~ハリスとお吉/マルセイユの驚き/ナポレオン三世のパリ
5章 御殿山碧雲臺~幕臣から商人へ/井上馨を知る/国に代って買う
6章 三井物産と三池炭坑~総合商社事始/入札を巡る死闘/名物「青海波」事件
7章 ライバルの死~中上川彦次郎の敗北/茶入一つに土地八万坪/国宝買入競べ
8章 奔流の日月~江戸城広間大評定/横浜の通弁先生/妻ゑゐの驚き
9章 風狂・紅艶~茶道具平瀬相場/滑稽神輿/鈍太郎茶会
10章 ヴィ事件の痛恨~対三菱運賃競争/「裏は益田」/ジーメンス事件の波動
11章 畏友・原三渓~「津田宗及茶湯日記」/小堀遠州批判/有徳の財界人
12章 井上馨の死~全三井を率いて/実業家「太郎冠者」/明治天皇の相撲
13章 御殿山大茶湯~バルチック艦隊発見秘話/太閤以来の大茶会/團琢磨の高い鼻
14章 鈍阿焼を造る~連れてこられた陶工/お抱え職人たち/狐アルピン
15章 小田原掃雲臺~記録者高橋箒庵/国宝三十六歌仙切り/財界人提灯村
16章 関東大震災~大人の遊び茶道裁判/絢爛三渓大師会/原富太郎の真価
17章 箱根を拓く~中京茶道の興隆/奸計に陥つ/胚芽米栄養学
18章 軽井沢の休日
侘びへの没入/人造り名人/先生籠師
19章 ハリス顕彰~昭和大恐慌/英語の追悼演説/三渓筆「鈍翁の1日」
20章 琢磨暗殺~旦那様、團さんが/難産の後継者/茶杓、松風村雨
21章 炉辺の孤独~家督を譲る/木炭自動第一号/二・二六事件の朝
22章 暗雲の中で~茶弟・松永安左衛門/池田成彰の大改革/ハリス記念碑
23章 愛孫の抵抗~相手はプロ野球選手/遠州蔵帳図鑑/午前五時の茶会
24章 空に還る~愛妾と看護婦/松花堂三百年忌/空より出でて
投票コメント
全8件
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文庫本が、定価の3倍近くにはねあがっています。復刊してもっと気楽に読めるようにしてほしいと思います。GOOD!1
鈍翁の生き方は、今日本人が学ばなければならないと思っています。
ついでに全集でだしていただければいいのになぁ (2009/10/01) -
日本の文化を守護しようというパトロンが不在という寂しい状況の現代。バブルの時ですら、表層的な「メセナ」でしかなく、しかも日本の伝統文化はその範疇の外に…GOOD!1
いまこそ、益田鈍翁をはじめとする明治から昭和初期の数寄者の文化活動を広く世に紹介すべき、と考えます。 (2006/09/16) -
今後ともこのようなスケールの大きさをもった人間が生まれてくることは無いと思えますが、包容力の大きさこそが人を動かす力であることを実感させられます。GOOD!1
追記、字数制限のため、目次が非常に見辛いです。ゴメンナサイ。 (2004/10/21) -
古本を購入し読み始めましたが、数ページでアレルギー症状が出て先に進めませんでした。数ページ読んだだけで、これは面白い!と思いましたので、最後まで読みたいです。ぜひ復刊をお願いします。 (2023/06/09)GOOD!0
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白崎秀雄氏の文章はすばらしいので、ぜひ読んでみたいです。 (2009/09/09)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2004/10/21
『鈍翁・益田孝 上下巻』(白崎秀雄)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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しのぶ