東海道にゆかりのある歌舞伎作品を、通し狂言の形式を借りて、江戸から京へと順を追い、その土地ごとの風物を交えながら解説した随筆集。1972年出版。
オーナー評価★★★★★★★★☆☆

内容目次
【通し狂言　東海道歌舞伎話】

第一幕　花江戸夜明旅立（はなのおえどは、よあけのたびだち）
第一場　日本橋から神奈川へ
第二場　戸塚から小田原へ

幕間
旅興行
わらじを履く
女の旅装
男の旅装
道行
おいらん道中

第二幕　山翠箱根八里越（やまはみどり、はこねのさかごえ）
第一場　箱根から由井へ
第二場　興津から府中へ
第三場　鞠子から島田へ

幕間
お仕着せ
ひととなり
駕籠
舞台の血
舞台の雪

第三幕　大井川渡浮世柵（かわわたり、うきよのしがらみ）
第一場　金谷から岡崎へ
第二場　地鯉鮒から四日市へ

幕間
荒事・和事
下座
四天
家の内外
筋を言う
酢豆腐

第四幕　道中双六京初上（どうちゅうすごろく、きょうへ、はつあがり）
第一場　石薬師から大津へ
第二場　逢坂山越え京へ