一寸法師が現代に現われた。時は1970年、日本中が大阪万博に沸いているとき。中学生の義男とその家族たちの一寸法師との心の交流が感動を呼ぶ児童文学の傑作。挿絵は金沢佑光、1975年出版。
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【目次】
１．一寸法師の、とんでもない思い違い。煙と火事。一寸法師、ショートケーキの山に切りかかること。

２.一寸法師、万国博覧会へ行く。こけえきちえみやい。人間がいかに小さいものか。

３.タシケントの町は、なぜ壊れたか。一寸法師、シベリアへ逃げろ！

４.マッチを一本点けるのだって、大変なんですよ。一寸法師の勉強。

５.狭いながらも、楽しいわが家。百科辞典もあります。水洗便所を造る。

６.勉強なんてキャキャキャのパー。一寸法師、生駒山頂で、パラシュート降下をすること。

７.一寸法師、中学校の教室で演説すること。「ツタンカーメン妖怪団」。

８.二十世紀の打ち出の小槌。ガドガドとエスカルゴ。一寸法師、新聞の輪転機の中に落ち込むこと。

９.一寸法師、首相官邸で大臣と歌問答をすること。いかに人間は、愚劣なことに夢中になるか。甲子園球場での盛大なワンマンショー。

10.ウィスキーのプール、。損をして元を取れ。一寸法師、一泊十五万円のホテルで豪遊すること。

11.ルパン登場。一寸法師、銀行やぶりをして失敗すること。けだものたちなら故郷をめざす。