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著者 | ジェリイ・ソール |
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出版社 | 早川書房 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2004/05/25 |
リクエストNo. | 24285 |
リクエスト内容
男は、その前夜までの出来事の明瞭な記憶をもって目をさました。いつものように、仕事に出かけるつもりで。だが! そのとき彼は見たこともないモテルの一室で、見も知らぬ女と一緒のベッドに眠っている自分を発見したのだった……。酒でも飲んで、飛んでもない失敗をしたらしい。男は狼狽してモテルを飛び出した。すると、昨日まで住み馴れていたわが町が、妙によそよそしく感じられた。彼は通りの店のウインドウに映った自分の顔を見て、思わずあっと声をあげた。そこに立っていたものは、昨日までの若々しい自分ではなかった、顔も、姿も、十年は確かに老けていた! その頃、同じモテルのあの部屋では、一人取り残された女が、顎までシーツの中に埋めながら、驚愕と恐怖に震えていた。いま出ていった男を、彼女は全く思い出すことができなかったのだ。思い出せないといえば、彼女は確か1946年5月15日に眠りに就いたのだ。それがいま、モテルの壁にかかったカレンダーには、1957年7月15日の日付が出ているではないか! 二人の男女を奇怪な記憶喪失の谷間に落としたのは何か? S・F界のウールリッチといわれるジェリイ・ソウルのサスペンス科学小説。
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読後レビュー
NEWS
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2004/05/25
『時間溶解機』(ジェリイ・ソール)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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クロ