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回想の第三帝国 反ヒトラー派将校の証言1932-1945

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得票数 23

著者 アレクサンダー・シュタールベルク
出版社 平凡社
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784582373356
登録日 2003/11/26
リクエストNo. 20941

リクエスト内容

◆回想の第3帝国(上・下巻)-反ヒトラー派将校の証言1932-1945- アレクサンダー・シュタールベルク著/鈴木直訳 平凡社刊20世紀メモリアル(1995)
食用油工場の御曹司(でプロイセン貴族の末裔)が、ナチ政権樹立直前の大学時代から、43年にマンシュタインの元帥付副官となって敗戦を迎えるまでの、驚くほど内容豊富な自叙伝。
ナチが政権をとる前にゲッペルスがベルリンのホールで行なった演説をヤジり、ゲッペルスと口論したり、パーペン首相の私設秘書として務める間に見たナチの内情(ヒトラーが外套の両ポケットに拳銃を入れていたり、ヒトラーが首相に任命される直前には財閥からも見離されかけていてナチ党は破産寸前だったとか)や、ナチ党員にならない為に国防軍に入り、ポーランド戦でSDのポーランド知識人殺害を目撃する。
独ソ戦では第12装甲師団の対戦車砲小隊長としてミンスク、レニングラードと転戦。41年末には最東部のチフヴィン(ヴォルホフよりもっと東部)で師団が全滅し、従兄のヘニング・ォン・トレスコウ(後のヒトラー暗殺未遂事件の首謀者)のコネによって、冬の嵐作戦直前にマンシュタイン元帥の副官(独軍元帥には終生、専用車と副官が与えられる)となる。
それからの記述(下巻まるまる1冊)はマンシュタイン・ファンならずとも、東部戦線ファン全てに読んで貰いたいほど面白い。南方軍集団司令部を訪れるヒトラーには常に怪医モレルが同行し、開口一番「この町に牛の屠殺場はあるか?。子牛の睾丸が必要なのだ!」と尋ねる場面は笑える。ヒトラーと衝突して解任されたマンシュタインが、その後も副官を使って全戦線の戦況を批評したり、セバストポリ占領を最も誇りにしていたらしく専用車の泥避けに大きくクリミア・シールドを描いていたり、元帥夫人がナチバカだったり、元帥はモーツァルト・ファンだったりと他では読めない内容を誇っている。

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投票コメント

全23件

  • かつて買い逃した書です。
    些か偏りはあるものの、反ヒトラーのユダヤ系愛国的ドイツ将校の立場で見た歴史書、という特殊な条件であればそれも肯かせると感じます。
    大戦の裏話としてのとても良い本だと思います。 (2008/02/22)
    GOOD!1
  • ナチスの内幕を描いた回想録の中でこれほど中身の濃いものは類を見ない。著者の詳細な記憶によって、ナチスの政権獲得期からの反ヒトラー派の動向が余すところなく描写されている。ぜひ復刊されて多くの読者の手に渡ることを切に希望します。 (2006/09/06)
    GOOD!1
  • とても貴重な本だと思います。是非とも復刊していただきたいです。 (2014/09/06)
    GOOD!0
  • 是非、読んでみたいので! (2014/04/22)
    GOOD!0
  • 今では絶版になっているので、復刊を希望します。 (2013/09/23)
    GOOD!0

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読後レビュー

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NEWS

  • 2003/11/26
    『回想の第三帝国 反ヒトラー派将校の証言1932-1945』(アレクサンダー・シュタールベルク)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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