Cheese (ちーず) 全1巻

Cheese (ちーず) 全1巻

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得票数 3
著者 原口 清志
出版社 白泉社
ジャンル コミック・漫画
ISBNコード 9784592136118
登録日 2003/07/01
リクエストNo. 17677
リクエスト内容
■紹介させていただく作品は原口清志氏の作品群の中では、珍しいラブコメです。というのも、原口氏の他の作品に共通するテーマは、「SF・ファンタジー・ホラー」というカテゴリーの「美少女」主役の独特な設定が多く、とても「非日常的」なドラマが展開されていきます。■ところが、この『Cheese』の登場人物達は「普通の人々」なのです。主人公はごく平凡な大学生"なつ坊(本名は篠原なつ)”とその姉”ちーず(本名、千鶴「ちずる」の愛称)”という設定で、彼らには「変身」も「特殊能力」もありません。ごく普通の彼らの日常を描いた「ラブコメ」短編作品集であります。■ただ、ここで設定として普通と違う事と言えば、ヒロイン”ちーず”が金髪に青い瞳の女の子だという事です。つまり、ブロンド美人で、西洋人だという事なのです。■当然、彼女は主人公「なつ」とは血のつながりは無く、年もたったの3ヶ月しか離れていない養子の姉であるというわけなのです。この辺の「二人の関係の意味」がわかる物語の、第一話のくだりは、萩尾望都さんの「赤っ毛のイトコ」に系譜をさかのぼる事が出来るように私は感じて読んでいました。・・・なんだか「コメディ」だけれど、底流に流れているものが「せつない」感触があるのです。■さて、この二人は普段別々に隣町に別れて、それぞれの暮らしをしていますが、たまに”ちーず”が”なつ坊”の部屋に転がり込んでくる形でしばらく同棲していきます。「来ては、帰っていく」のです。物語の出だしはいつも毎度そんな感じでスタートして、エンディングします。短編集ですからね。このエスプリは「フーテンの寅さん」のようです。■こうした二人は、ただの姉弟の関係であるはずもなく、「相思相愛」なのに「確信犯的に恋人の関係でありながら、すれ違いを演じている」カップルなのであって、これが「周囲の人々」を巻き込んで騒動を引き起こす事になるわけです。なぜというに、”なつ坊”が「平凡なくせに」どうしてだか、もてる男の子で、彼に想いを寄せる女性が複数存在するからややこしい。■そんな「血のつながらない」姉弟の「あやうい関係」を絡めて、ストーリーはラブコメの王道、三角関係の多重構層、ドタバタ・コメディと、妙に「遠景にある『せつなさ』と『一途さ』の色彩」が良い意味でオブラートになって、けっこう「愛すべき」大団円を迎える事になります。

投票コメント (全3件)

■今回の推薦作品『Cheese』は、他愛のない「凡庸な作品」である、という見方も出来るのですが、私はこよなく、この作品のキャラクターたちの雰囲気が好きでした。■後年、原口氏の「ホラー・ファンタジー」な...

2003/07/01

懐かしい作品です、アクション物の「聖狼少女」とは又違う味のある作品で大事な一冊でしたが他の本と共に失ってしまいました。 古本屋でも見つけがたく再販をお願いしたい一冊です。

2008/03/08

レビューを見てぜひ読んでみたいと思ったから。

2003/07/02

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ニュース

2003/07/01
『Cheese (ちーず) 全1巻』(原口 清志)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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