5 票
著者 | 高瀬美恵 |
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出版社 | 講談社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784062550147 9784062550239 9784062550383 9784062550451 9784062550659 9784062550765 9784062550895 9784062550994 9784062551120 9784062551212 9784062551335 9784062551403 |
登録日 | 2003/01/07 |
リクエストNo. | 14024 |
リクエスト内容
羽月二十日。王位を狙う臣の反逆によってクシアラータ王宮は血で染まった。王とその一族は虐殺され、幼い王女は行方不明に…。そして10年後。王都に再び暗い影が忍び寄る。破嬢と呼ばれる殺人鬼が現れ、罪もない人々を惨殺し始めたのだ。彼女の目的は?正体は?破嬢の怒りを鎮めるために、ただ一人砂漠へと向かったシヴァの見たものは…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語。
講談社ホワイトハートから出版されていました。少女小説ですが、大人でも読み応えのあるファンタジーです。
巻数が進むにつれどんどん話が転がって行って、とても面白かったです。
投票コメント
全5件
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私は古書を購入して読んだのですが、大変面白かったです。シリアスとコミカルのバランスとキャラクターの個性については、ちょっと他にはないファンタジーだと思います。埋もれさせるには惜しい作品なので…新たに出れば買うでしょう。 (2004/08/05)GOOD!1
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私の高校時代は、このシリーズに心も財布も捧げていました。GOOD!1
高瀬さんといえば、実在の人物を書くのでもこうはいくまいとい
うほど、シャキシャキ立ったキャラクタリングが有名ですが、こ
の物語の魅力はそれだけじゃない。砂漠の覇権をめぐる国同士の
攻防、異種族間の争いと共存、少年少女の成長…。
ジュニア向けファンタジーの金字塔だと、私は信じてます。 (2004/01/14) -
最初はそれほど面白いとは思いませんでしたが、途中の巻からすごく面白くなり初めて、今でも記憶に残っています。最終巻とそのひとつ前の巻しか手元に残っていません。その残っている巻もかなり汚れているので、復刊を希望します。 (2003/01/07)GOOD!1
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デビュー作とは思えないほど外伝も含めて面白い作品で、このシリーズがこの作者の作品の中で、作者の書きたかったテーマが最も良く描かれた作品ではないかと思います。 (2004/02/07)GOOD!0
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読んだのは中学生の時でしたが、斬新な設定とキャラクターの個性の強さに非常に感銘を受けました。 (2003/03/12)GOOD!0
読後レビュー
全1件
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スーパーヒーローはいません
高瀬美恵さんの小説は、本作、破壊筆シリーズ、魔女の戴冠シリーズを順に読みましたが、本作のインパクトが一番印象に残っています。
内容は人間と魔族が争いあっている世界で、人間に裏切られた人間の幼い王女様が魔族に拾われて復讐を誓うといった王道ストーリーです。設定自体は王道ストーリーなのに、読後感はほかの作家さんとかぶらないのが本作のすごいところだと思います。
登場人物が大河並に多いのですが、それぞれにバラエティ豊かでキャラも充分立っているけれど、その行動理由は気まぐれだったり状況に流されたためだったりで、確固たる信念を貫いたりはあんまりしないところが人間くさくて愛着がもてるのかもしれません。
戦国ストーリーが主軸にあり、それぞれの日常をコミカルに描きつつ、人生の悲哀にも時折光が当たるので戦争ものは苦手だという人もすらすら読めると思います。主人公の王女さまも業の深い半生を送ってきたのにストーリーの中ではあっけらかんとした態度で笑いを誘ったり、そうかと思うとどっぷりくらい一面を浮き上がらせたりしてしていて、目が離せません。デビュー作品である本作が、高瀬さんの文体の中で一番、そういった高瀬さんらしいキャラの厚みが出ている気がします。
長い作品ですが、時代の奔流のなかで、それぞれの立場や行動の波紋が絡みあい、不条理に泣いたり乗り越えたりする様が細かく描かれています。
古い作品なので全巻入手するのは大変かもしれませんが、是非最初から最後まで読んでいただきたいです。 (2012/12/08)
NEWS
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2003/01/07
『クシアラータの覇王シリーズ』(高瀬美恵)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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アイセ0901