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迷蝶の島

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得票数　14票

著者	泡坂妻夫
出版社	文藝春秋
ジャンル	文芸書
ISBNコード	9784163062808 9784167378028
登録日	2002/09/05
リクエストNo.	11976

リクエスト内容

著者の第五長編で、幻想的かつ読者を幻惑の海に巻き込むようなミステリらしい。1987年に文春文庫で文庫版が出版されて以来、復刊されていないが、著者の傑作「湖底の祭り」に通底するところがあるらしい。一人の男性と二人の女性が無人島で三角関係を繰り広げ、そしてある日、風に吹き流された蝶が迷う無人島で、一人の死体が見つかり、漂うボートの上から一人が救出された。目撃者のいないその島で、いったい何があったというのだろうか。という魅惑的な謎を設定している。

投票コメント

全14件

人気順新着順

韋駄天丸

男女の三角関係の秀逸なミステリーですね。
泡坂妻夫さんについては幻影城だったか、ご自身で奇術もされていたとうかがいます。
この本との出会いは高校時代。
思春期に読むには、いささか刺激が強すぎて…。
人間の内面の心理があざやかに綴られています。
マルテの手記とか。みたいな感じでストーリーがすすみます。
それにしても海洋事情にここまで具体的な知識をおもちなのは驚きです。泡坂妻夫さんは後に時代小説をお書きになるのですが、現代的ミステリーの手腕は一流ではないかと思います。
青春小説の「旋風」などもおすすめです。
作風に漂うものはレトロさを感じますが、それが抑制の効いたスパイスになって物語に魅了されます。
ぜひ多くの人々に読んでもらいたいです。 (2014/05/05)
GOOD!1
ルーク

泡坂先生の「亜愛一郎」や「ヨギガンジー」シリーズみたいなコミカルな話も好きだけど、「湖底のまつり」や「妖女のねむり」のような幻想的な話も好きです。とにかく、この内容を読んだら、もの凄く読みたくなったので復刊希望です。 (2003/06/30)
GOOD!1
saiseigu

10年ほど前に古本屋で見かけて以来、古本屋ですら見かけない幻の作品。あの時に買わなかったのを後悔している。ぜひ読んでみたい作品である。泡坂作品を多く復刊しているハルキ文庫で復刊するのを期待したのだが、今だ復刊されず。 (2002/09/05)
GOOD!1
青

好きな作家の未読作品なので (2013/03/30)
GOOD!0
beige

泡坂さんファンなのでぜひ読んでみたいです (2012/08/03)
GOOD!0