18 票
著者 | ルーチョ・チェーヴァ |
---|---|
出版社 | 河出書房新社 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2002/06/26 |
リクエストNo. | 10838 |
リクエスト内容
イタリアの現代幻想文学は20世紀の前衛運動とのかかわりの中で生まれたために、ラテン・アメリカの優れた幻想短編と同じように理知的傾向が強いのである。
投票コメント
全18件
-
一見、幻想味が強いようでいながら、全編これ諷刺という理知的傾向の強い作品集です。集中の「テスケレ」は、20世紀前半の革命トルコが舞台ですが、身分証明書(テスケレ)の有効期間が2時間しかない! そんな奇想をブチ込んだ小説です。とはいえ、主眼は “ヨーロッパ” 対 “非ヨーロッパ” の価値観の対立についての諷刺にあり、多少の古さは否めません。一方、「プレネスティノの方位」は、息つく間もない恐ろしい作品で、これを読むためだけでも復刊の価値がありますよ。「金持ち向けのスナック・バーを開く計画」に描かれる非現実的なまでの官僚制諷刺も…こんな不思議な作品はちょっと他に思い当たらない。「七面鳥」「メナンドロスに関する学術講演」も同様。「幽霊の悟性」はオカルト好きの人にはたまらないでしょうね。GOOD!1
あと、復刊には改訳が必要な気がします。 (2003/08/13) -
いつか忘れましたが、大昔に新聞の本の広告欄で見た覚えがありました。確か、人々が全員電話みたいなものを強制的に持たされる社会の話だったような・・・。そのタイトルが妙に記憶に残っていたところへこの携帯電話の普及。是非、読んでみたいと思ってずっと探してますが、絶版だということで残念でなりません。 (2003/08/04)GOOD!1
-
復刊希望 (2009/10/05)GOOD!0
-
ぜひ。 (2008/10/31)GOOD!0
-
筒井康隆さんの書評で興味をもって以来さがしていました。 (2007/09/15)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
-
2002/06/26
『テスケレ』(ルーチョ・チェーヴァ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
occam's razor