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罪と死と愛と

全21件

私が生まれる前に起きた小松川事件の犯人李珍宇は、私にとって片割れの肉親のように思える。在日朝鮮人差別を身を以て体験し、自分が朝鮮人であることを憎み日本名を名乗り日本人のふりをして生きようと、まさに私自身がしていたからだ。今の日本社会では「朝鮮人は殲滅しろ」とヘイトスピーチが吹き荒れている。1958年に事件が起きた日本社会の朝鮮人差別が今尚、根深くありむしろ恐ろしい暴力性すらも感じる。小松川事件で李珍宇が22歳の若さで処刑されるまで朴寿南と交わしたこの手紙の言葉の一つ一つを今の時代だからこそもう一度かみしめたい。韓国でも出版してほしいという声が高まっているという。古書では手が出ない高値になっているので、学生でも読みやすい文庫の形でも良いので、ぜひ今こそこの本を復刻してほしい。

2017/12/08