復刊投票コメント一覧
誘拐部隊
全4件
「サイレンサー・シリーズ」の第1作目だから、やはり復刊して欲しい。巻き込まれ型で、派手な舞台設定はないが、それだけに目の詰んだ、シャープな文章がじっくりと読ませる。主人公マシュー(マット)・ヘルムのものの考え方もきっちりと書き込まれ、多くのスーパーマン型スパイが本当に女々しく感じられる。一般市民として暮らしていた主人公が殺人事件、戦友スパイの訪問と日常から切り離され、陰謀の匂いの中、追いつめられていく。その中で揺るがず自己を見失わなず、アウトローの自覚とともに敵に向かっていく男っぽさは、最近の小説に見られない歯ごたえあり。原題"DEATH OF A CITIZEN"。非情、アンモラル、アンチ・ヒーロー型スパイとよく書かれるが、論理を重視し、道徳を盲信せず、自らが信じるに足るとしたモラルは、そこらのヒーロー型スパイより確固としている、知的でアウトドア派の現代的なヒーロー。復刊の価値は十分にあると考える。シリーズものは全作の登場人物の名前が次作以降に出てくるのも楽しみだから、できれば本作からシリーズの復刊を希望。
2005/08/19
「サイレンサー・シリーズ」の第1作目だから、やはり復刊して欲しい。巻き込まれ型で、派手な舞台設定はないが、それだけに目の詰んだ、シャープな文章がじっくりと読ませる。主人公マシュー(マット)・ヘルムのものの考え方もきっちりと書き込まれ、多くのスーパーマン型スパイが本当に女々しく感じられる。一般市民として暮らしていた主人公が殺人事件、戦友スパイの訪問と日常から切り離され、陰謀の匂いの中、追いつめられていく。その中で揺るがず自己を見失わなず、アウトローの自覚とともに敵に向かっていく男っぽさは、最近の小説に見られない歯ごたえあり。原題"DEATH OF A CITIZEN"。非情、アンモラル、アンチ・ヒーロー型スパイとよく書かれるが、論理を重視し、道徳を盲信せず、自らが信じるに足るとしたモラルは、そこらのヒーロー型スパイより確固としている、知的でアウトドア派の現代的なヒーロー。復刊の価値は十分にあると考える。シリーズものは全作の登場人物の名前が次作以降に出てくるのも楽しみだから、できれば本作からシリーズの復刊を希望。
2005/08/19
スパイ戦のリアリティを何に感じるかは人それぞれなのですが、頭脳戦というより腹の探り合いとして繰り広げられる駆け引きが特徴のこのシリーズは、フォーサイスやル・カレを凌ぐ生々しい魅力を有していると思います。
描かれる世界はタフにして非情、任務は時として感動的なまでにダーティーで、スパイ小説界のハメットともいうべきこの作家の文章表現は、一旦その味わいに目覚めると一生まとわりついてくるほど一字一句が素晴らしい。
【追記】スピルバーグ製作により”Death Of An Ordinary Citizen”というタイトルで2010年に映画化されるという話もあります。
2005/08/07
スパイ戦のリアリティを何に感じるかは人それぞれなのですが、頭脳戦というより腹の探り合いとして繰り広げられる駆け引きが特徴のこのシリーズは、フォーサイスやル・カレを凌ぐ生々しい魅力を有していると思います。
描かれる世界はタフにして非情、任務は時として感動的なまでにダーティーで、スパイ小説界のハメットともいうべきこの作家の文章表現は、一旦その味わいに目覚めると一生まとわりついてくるほど一字一句が素晴らしい。
【追記】スピルバーグ製作により”Death Of An Ordinary Citizen”というタイトルで2010年に映画化されるという話もあります。
2005/08/07